【No.009】日本人の美徳

2017.08.28

こんにちは緒方です

今回のブログは、
昨日当校で行われた

世界的に活躍されている通訳者
李久惟(リ・ジョー/JOE LEE)さんの
講演会の内容をお伝えしたいと思います

それでは、本日のブログ、スタート!

講師ブログNo.009

「日本人の美徳」

李さんは台湾出身です。
おじい様より教わった、様々な「心」や、
通訳という仕事を通じて経験された
地域性や共通点などについて、
「言葉と精神」をテーマに講演していただきました


ご存知かとは思いますが、
以前、台湾は日本の領地(植民地)でした

統治の開始は、
日清戦争の終戦時(1895年、明治28年)、
下関条約により中国(清)から日本の統治下に入り、

統治の終了は、
第二次世界大戦の終戦時(1945年、昭和20年)、
ポツダム宣言により日本から中華民国へ編入されました。
※ 中華民国と中華人民共和国は、正式には異なりますが、ここでは同じ「中国」と表現します

李さんの話によれば、それまで日本語による教育だったものが、
終戦と同時に突然、中国語による教育に変わったそうです。
また、反日教育も行われ、日本統治による影響を小さくすることに、
躍起になっていました。


しかし現在、台湾の方が日本に抱く印象は悪いものではありません
例えば、3.11東日本大震災のときも、

(日本ではなかなか報道されませんが、)
世界各地から寄せられた、義捐金の3分の1が台湾からのものであったり、
や顔に応援メッセージを書いて、SNSで応援を被災地に送る活動を
台湾が率先して行ってくれていたようです。

これらの点も踏まえて李さんは、
反日どころか、「世界一の親日国」と仰られています。

なぜ、反日教育を受けているのに親日なのでしょうか。
なぜ、他国民なのに自分の家族の様に応援できるのでしょうか。


1999年、台湾で大地震が発生しました。
現在の測定値で震度7を観測。20世紀で1番の大震災だったそうです。


その際、まだ阪神大震災の復興もおぼつかない日本が、
どの国よりも早く、多く、台湾に救援に向かいました。

そこでの対応や懸命さは、台湾の報道機関を通じて発信されていたようで、
多くの台湾人の心に焼き付いていたと言われていました。

それだけでなく、日本が台湾を統治していた時代、
日本人によって、それまでろくにできていなかった教育が与えられ、
荒地に農業を栄えさせ、森林、インフラを整備したそうです。

様々な国に統治された歴史のある台湾ですが、
中でも日本統治時代が最も輝いていた
と李さんは老齢の方からよく耳にされるそうです。

「自分のことは後回し、他人のことを考える」
「他人を幸せにすれば、自分も幸せになる」

この「日本人の美徳」を、
台湾の方は日本人から教わり、
さらに台湾なりの精神を組み込むことで、
今でも台湾には、古き良き日本精神が受け継がれています。

今回の講演会で、
「支配者が変われば言語が変わっていく。
日本語とその文化を継承していける日本は幸せ」
と仰られたことが印象に残っています。

伝統ある日本で、日本人が忘れかけている、
古き良き日本の美徳
つまりは「思いやりの心」を、
今一度考えなければならないと感じた
1日でした

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます
明日のブログはお休みいたします
また、水曜日にお会いしましょう