【No.028】電卓復活!

2017.09.26

こんにちは緒方です!

本日のブログは電卓修理について!

電卓の中身が知れますよ♪

それでは、スタート!

講師ブログNo.028

「電卓復活!」

よく、学生から
「電卓のキーが反応しない」
という相談を聞きます

正直、回路の問題だと思っていたので
新しく購入するしかないと思っていたのですが

一度原因がわかってしまえば、
次回以降もできるようになると思い
修理を試みてみることにしました

まずは分解

どうも、「0」ボタンを
押したときの反応が悪いらしく、
原因を探ること約2日…
その理由が判明しました

電卓の内部構造は(おそらく、)
プラスチックボタンを押す力によって、
ボタンの裏側のゴムボタンが押されます
ゴムボタンの裏側にはカーボン(通電性)が塗ってあり、
カーボンが途切れている回路をつなげることで、
電流が流れ、数字を認識する仕組みだと思います

学生の電卓は、(たぶん)打ちすぎによって
ゴムボタンの裏のカーボンがすり減っている
状態になっていました

すると、カーボンが回路に接触できず
通電しないため、
電卓は数字を認識できないというわけです

これを解消すべく、
取り出したるは「接点復活剤
(ネーミングセンスが…)


この薬剤を塗られた箇所は
電流を通す薄い油膜が張られ、
接触部分を復活させられる!というもの
(ただし、素材を溶かしてしまうものもあるため、取扱いがけっこう厄介です)

これを、基盤部分に散布します

(本当は、直接スプレーせず、綿棒などにしみこませて塗り込むのが正解

そして、ゴムボタン裏のカーボン部分が
すり減っているのですから、
これを復元しなければなりません
ここで取り出したるは…
アルミホイル(金属ならなんでもいいです)

アルミホイルをゴムボタンの
カーボンサイズに切って貼り付け

(少量の瞬間接着剤でくっつけました)

すると、回路・ボタンともに接触部分が復活し、
非常に電流が流れやすい状態になります

「0」を入力してみます…成功!

この方法で、(確実とは言えませんが)
ゲームのコントローラーやテレビのリモコンなど、
ゴムボタンで作られているタイプのものは
修復できそうですね

使えるものは大事に使い
壊れたら可能な限り修復してあげれば
物も喜ぶかもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※保証期間内の場合は保証修理に出してください。また、分解を行う際は、精密機械作業に慣れている人が行い、感電の恐れがありますので、コンセントや電池は外し、ゴム手袋をつけて自己責任の下で行ってください。当学園では、本記事を参照して生じた不具合等については、一切の責任を負いません。